「酔いどれキューピット」・・・
2002年11月25日それは、会社の飲み会の2次会のスナックでのこと。
みんな1次会で盛りあがって 飲みすぎてて
少々 お疲れのご様子・・・。
ソファーにもたれ グッタリとしてるものもいて
ちょっと しらけモード・・・
ここで 上司が余計な一言を・・・。
「営業というのは、いつどんな時でも話が
出来るようじゃーないとダメだ!」
「〇〇←僕の名前 ちょっとあそこに行って
話して来い!!」 と言って 指を指す。
指先の方を見ると カウンターに3人の女性が
いた。
「えぇーー ボクがですかぁーー?」
他のみんなも 「はよ いけ!」と言って囃子たてる。
しかたなく 自分の席をたって その3人の女性の
左側のいすに座る・・・。
「こんばんわぁーー」
「急にすいません」
こう言う時は 素直に話すのが一番だと思い・・
「上司が あなた達と話して来いとうるさいので
少しの時間いいですか?」
彼女達も 始めはビックリしていたが 笑いながら
「いいですよ」 と言ってくれた。
後ろを振り返ると 会社の連中が興味深そうに
こちらを 見ていた・・・
おそらく 何分で断られるのか カケでも
してるんだろう・・・。
結構気さくな3人組で みんな看護婦さんと
いうことだった。
病院の話から 患者さんの話 こういうときは
愚痴とかを聞いてやると 結構 話が弾むもんだ。
ふと みると どうしても 端っこの女性が
話が聞こえないのか 時折、退屈そうな表情を
見せていた。
仲のいい同僚を呼んで その女性の隣に座らせた。
みんなで ワイワイ盛り上がりながら 後ろを
振り向くと 今度は会社の連中が退屈そうに
していた。 いいかげん止めろと言わんばかりに。
こっちとしては 話せと言われたから話してるので
完全に無視して さらにみんなで盛りあがっていた。
2,3時間過ぎた頃 会社の連中は、退屈しきった
のか 先に帰ると言って 帰っていった。
上司も 何も言わず ただ肩を ぽんと叩いて
帰って行った。
その後、さらに盛り上がって 5人でカラオケしたり
して ふと 時計を見ると夜中の3時過ぎだった。
彼女達も そろそろ帰らないと言い出し お別れした。
それから 何ヶ月か後、ボクが誘った同僚が
結婚すると言いだした。
話を聞いてみると その時の3人組の1人だった。
いつもは、ぼーーっと してるのにあの時
いつのまにか 電話番号を聞き出していたみたいだ。
ボクには、何も言わず ちょくちょく会ってた
らしい・・・
結婚式の時、 残りの2人も来ていた。
「まさか また会えるとは思いませんでした」と
いうと 彼女達も笑いながら「そうですよねぇー」
と言った。
人の縁とは どこに転がっているのか 本当に
分からないものだ。
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